猫と二人暮しの母にネコちゃんがかわいいモダンな折りたたみ鏡

その年の４月ごろ、母の顔にできものができました。
医者に診てもらったところ、「もしかしたら悪性の皮膚がんになりかけているかも・・・」という診断を受けました。
大急ぎで大きな病院を紹介してもらい、切除した部位を精密検査してもらいました。

父もがんで数年前に他界していたので「がん」というものに対しての恐怖や心配は人一倍でした。
母は、「悪性だったら・・・。もし、もう転移していたら・・・」などと悪い方の事ばかり考えて、私の家にたびたび電話をかけてきていました。
実家で一人暮らし、猫と同居してかわいがっている母だったので、一人で思い悩むことが続いていたのでしょう。

結果の出る日は私も一緒に大きな病院へいき、医師の話を聞くことになりました。
結局医師の口からは「良性です。転移は一切ありません」という事を告げられました。
ほっと一安心しましたが、母はまだ不安がっていて「もう少し切ったらまた見つかるかも・・・」などというので、冗談で「それなら顔半分バッサリ切って調べてもらい。専門家のことを信じなさい」と冗談を言って安心させました。

また母は「良性」を「陽性」と聞き間違えたらしく、友達に「陽性と言われた」と言って心配をかけまくっていたらしいのです。

そんな心配性の母なので「鏡で毎日体中チェックしなさい」というジョークと共に、猫ちゃんがチャームポイントのシンプルモダンなコンパクトな折りたたみ鏡を送りました。