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戦後生まれの母が憧れていた柳宗理のやかんをプレゼント。予想以上に喜んでもらえました

私は柳宗理さんが手掛けるキッチン用品が好きで、いくつか愛用しているのですが、中でも特にお気に入りなのがケトルです。
工業デザイナーである彼の作品は、使う人の立場を熟慮の上設計されているので大変実用的で、デザインもシンプル。飽きることなく十年以上使わせて頂いています。

そんなある日、母親が結婚当時から大切に使っていたケトルが壊れたと聞きました。

ちょうど母の誕生日も近いので、私のお気に入りのケトルと同じ物をプレゼントしました。

 

 

料理が好きな母親は、台所に立っている時間も長く、その分、キッチン用品にもこだわりがあるので、気に入ってくれるか心配でした。
しかし、予想をはるかに上回り喜んでくれました。

というのも、長年、柳宗理さんのケトルに憧れていたようなのです

 

しかし、戦後直後に産まれた母は、物を大切にする気持ちが強く、縁があって自分の元にやってきた物は「修理不能になるまで大切に使わないと申し訳ない」と思っているので、買うことができなかったようです。

贈った当初は、汚れると嫌だからと、使ってもまた綺麗に箱に閉っていたようですが、最近ようやく普段使いが出来るようになったようで、先日も石油ストーブでお湯を沸かしていました。

特に、ケトルが静かに湯気を出している姿が母は好きなようで、そこも計算されていたのかも、と感じています。