私は小学校に入学する前までは非常に身体が弱く病気ばかりしていたらしく、母親から何度となく聞かされました。
「貴方がこんなに丈夫になるなんて当時は考えられなかったよ」
小学校に入学する頃から母親の助言で始めたスポーツや、食事に特に気を付けてくれたらしく丈夫になりました。
学校を卒業し就職し結婚退職するまでの間、病気らしい病気はしませんでした。
私は丈夫な身体を授けてくれた両親にいつも感謝しました。
父親は頑固一徹な染色職人で、期限を切られた仕事が多く土・日も祭日もなく働き、母親が食事の仕度など家事一切をしながらその仕事を手伝っていました。
両親は子供達が成人するまで休日も殆ど無く働き、まして二人で旅行をする事もありませんでした。
私が転勤で両親の住む街に帰って来ました、そこで兄妹3人に相談しました。
両親が元気なうちに父親の還暦に合わせて、今までの苦労をねぎらい「旅行をプレゼント」したい、旅行に出かけている間私が実家の留守番をする条件で賛成してくれました。
プレゼント先は父親が一度は行ってみたいと話していた「中国」です。
初めての外国旅行ということもあり、添乗員さんがいるツアーでの申し込みにしました。
中国旅行 – 阪急交通社
遠慮していた両親ですが子供たちの熱意が伝わり、結局受け取ってくれました。
パスポートの取得や諸準備は私がしました。
8日間の旅行から無事戻った両親は「冥途の土産」になった大喜びでした。
その喜び様を見るとプレゼントして本当に良かったと心から思いました。
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