その当時息子は7才でテレビで見る戦隊物のキャラクターやロボットにはまっていました。
「ママ、僕も今度こんなロボットが欲しいな」とテレビや雑誌を見るたびに言うのです。
ある日友達の家に遊びに行くと、車に変形するロボットをその子が持っていて、見た目はかっこいいロボットなのですが、腕や足を折りたたむと車になり、ちゃんとタイヤも付いているのです。
「トランスフォーマー」というロボットでシリーズになっており、車に変形できるものや恐竜に変形できるものなど、何種類かあるのです。
それからは、事あるごとに「僕もあのロボット欲しい」と言うようになりました。
クリスマスが近づいていたので、私は「今年のクリスマスはあのロボットで決まりだな」と即決でそのロボットをトイざらすに買いに行きました。
色や形も何種類かあって迷ってしまいましたが、トラックに変身できるタイプを買い、クリスマスプレゼント用に綺麗にラッピングしてもらいました。
30cmくらいあるロボットなので、箱も7才の息子が手に取ると持ち応えがあるだろうなあ、なんて息子がプレゼントを手に取った時の様子を想像して私もワクワクしてしまいました。
クリスマスイブの当日。
息子が寝静まったのを見計らって、息子の枕元にそっとプレゼントを置いておきました。
次の日の朝です。
起きてきた息子がプレゼントを抱えてリビングに飛び込んできました。
「ママ、サンタさんがきたよー!」と大興奮です。
「何をもらったの?」と聞いたら、さっそくプレゼントを開け始めました。
ビリビリと包装紙を豪快に破いてプレゼントを見たとたん「わー、ママこれ僕が欲しかったやつだ!」と大喜びです。
さっそく開けてロボットを変形させたり手に剣を持たせたり、その日は一日中そのロボットで遊んでいました。
夜寝る時も枕元に置いて寝るほどのお気に入りようです。
よっぽど嬉しかったのでしょう、中学生になった現在でも大切に自分の部屋に飾ってあります。