私がバレンタインデーで初めて本命チョコをもらった時の話です。
彼女は、有名大学卒業の女性で子どもの頃からスパルタ教育を受けて勉強ばかりの日々だったのでつまらない人生だと言っていました。
彼女の家は、両親が厳しく30歳も近くになる女性が独身でいることを許してくれるはずもなく、私が出会ったときは既に親が勝手に決めた婚約者がいることも話してくれました。
しかしながら、彼女は大人になってまで自分の自由を奪われたくないと、親が紹介した婚約者を振り切り私を本命としてバレンタインデーに告白してくれて、本命のチョコをもらいました。
普通ならお返しは定番のクッキーなどですが、私は普段身につけるようなものをペアで持ちたいという願望があり、あまり忙しくて会えないのでそれを持つことによって、自分の好きな気もちに素直になれるということで、 四葉のクローバーモチーフのペアキーホルダーをプレゼントしました。
彼女は、親が敷いたレールの上を規則正しく走る電車のように生きてきたこともあり、女子大であったことと女性ばかりの職場だったようで、男性からプレゼントをもらうのは初めてだと言っていました。
プレゼントを渡したら目の前ですぐに開封してくれて、嬉しそうに涙を流して喜んでいました。
私は彼女と一緒に身につけたかったことと、幸せを運んでくれると言われる四葉のクローバーを選んだ理由を話たら、一生大切な宝物にしますと言ってくれました。
その時のことは今でも私の脳裏に焼き付いて忘れられない思い出です。